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2ちゃんねる(2ch)風評被害

  • 2017年03月03日 | 9,103view

削除費用はいくら?2ちゃんねる(2ch)の誹謗中傷書き込み削除を弁護士に依頼

2ch削除

2ちゃんねるで誹謗中傷被害を受けたら弁護士に依頼して削除してもらう必要がありますが、そのための弁護士費用にはどのくらいかかるのでしょうか?今回は、弁護士に依頼した場合の2ちゃんねるの削除費用について解説します。

2chへの書き込み削除に強い弁護士一覧

2ちゃんねるの風評被害は拡散しやすい

2ちゃんねるは、日本で非常に利用者数が多く人気の高い掲示板です。歴史も古く、ありとあらゆる種類のトピックがあるので、発言数も非常に多くなっています。ただ、2ちゃんねるでも誹謗中傷が行われることが極めて多く、2ちゃんねるで行われた誹謗中傷は他の掲示板と比べて拡散しやすい性質を持っています。

2ちゃんねるの拡散力は利用者数の多さ

2ちゃんねるは、利用者数自体が多いので、問題のある発言内容を見る人がたくさん出てきます。また、2ちゃんねるの発言内容を他の掲示板に転載したり、自分のSNSに転載したりして拡散する人もいます。さらに、2ちゃんねるには多くのコピーサイト(ミラーサイト)やまとめサイトがあり、このようなものに発言内容がコピーされることにより、ネット上に問題の発言がどんどん拡散されてしまいます。

そこで、2ちゃんねるの風評被害は、他の掲示板と比べても格段に拡散しやすく被害が広がりやすいので、対応をとる必要性が高いです。

2ちゃんねる(2ch)書き込み削除のための手続きは非常に複雑

それでは、2ちゃんねるの書き込みを削除するためには、どのような手続きが必要なのでしょうか?弁護士に依頼せずに自分でも手続きができるのかが問題です。

まず、削除をできるかできないかという聞き方をするなら、答えは「できる」ということになります。

具体的な2ch削除については:「2ちゃんねる(2ch)削除依頼」から「犯人特定」までを弁護士に無料相談を参照ください。

しかし、実際には自分で適切に対処することは難しいです。そもそも、ネット上の記事削除の方法は、裁判所を利用した手続きが必要になることも多いので、素人が対応するのは難しいケースが多いです。

また、2ちゃんねるの場合、それだけにとどまらず、他の掲示板と比べて削除の方法が非常に複雑です。以下で、2ちゃんねるが他の掲示板と異なり、削除が難しくなっている原因をご説明します。

2chへの書き込み削除に強い弁護士一覧

2ちゃんねるの掲示板が2つある

まず、2ちゃんねるには掲示板が2つあります。

1つは2ch.net、もう1つは2ch.sc

この2つには、基本的に全く同じ内容が記載されます。ただ、削除をするときには、両方の掲示板において削除請求をしなければなりません。しかも、この2つの掲示板は運営者も異なり、削除に対する方針も異なります。

2ch.netならメールによる削除依頼も受け付けていますが、2ch.scでは削除依頼スレッドを立てないと削除依頼ができません。このように、2つの掲示板が異なる運用方法をとっていることにより、2ちゃんねるへの削除依頼が困難になっています。

膨大なコピーサイト、まとめサイトがある

2ちゃんねるには、膨大なコピーサイトやまとめサイトがあります。コピーサイトとは、2ちゃんねるに書き込まれた内容を自動的にコピーするサイトです。ミラーサイトとも呼ばれます。2ちゃんねるの掲示板に誹謗中傷が書き込まれた場合、コピーサイトにも自動的にコピーされてしまうので、それらに対しても削除請求しなければなりません。

まとめサイトとは

2ちゃんねるの発言内容をアフィリエイターなどがまとめた記事を集めたサイトです。どの投稿を載せるかはサイト運営者の判断になるので、必ずしも誹謗中傷内容が掲載されるとは限りませんが、いったん採用されるとそのようなところから情報が拡散するおそれもあります。

そこで、2ちゃんねるで誹謗中傷被害を受けた場合には、このようなコピーサイトやまとめサイト対策も必要になります。このことも、2ちゃんねるの風評被害の削除を難しくしています。

削除人が削除に非協力的である

2ちゃんねるでは、削除人が削除に非協力的であるという問題があります。2ちゃんねるで削除の作業にあたっているのはボランティアだとされていますが、この削除人は運営者本人ではないので、削除に積極的に取り組もうとは考えていません。]

「法人からの削除依頼は放置」と明言

このように、削除人自身が削除に非協力的なことも、2ちゃんねるでの削除を難しくしている要因の1つです。

運営者が外国法人になっている

2ちゃんねるでは、運営者が外国法人である点も問題です。2ch.netはフィリピンのRaceQueen.Incという会社が運営していますし、2ch.scは、シンガポールのPacketMonster.Inc.PTE.Ltdという会社が運営しています。このことにより、運営者に直接連絡することが極めて困難になっており、削除依頼が難しくなります。

2ちゃんねる書き込み削除を弁護士に依頼するメリット

それでは、2ちゃんねるの書き込み削除を弁護士に依頼すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?以下で見てみましょう。

2ちゃんねる独特の削除依頼ルールへの対応が可能

2ちゃんねるの削除依頼を弁護士に依頼すると、2ちゃんねる独特の削除依頼ルール似対応することが可能です。先にも少し説明しましたが、2ちゃんねるには他の掲示板とは異なる削除ルールがあります。まず、2ch.netと2ch.scの2つのサイトがあり、それぞれにおいて異なる対応が必要になりますし、コピーサイトやまとめサイトの問題もあります。

2ちゃんねるの問題は弁護士に相談すべき

ネット問題に強い弁護士であれば、このような2ちゃんねるの特質を理解しているため、状況に応じて最も適切な対応をとってくれるので、効果的に2ちゃんねるの不当な書き込みを削除出来ます。

自分で対応しようとすると、このような削除ルールを知らないので非常に手間取ってしまいますし、下手に削除スレッドなどを立てることにより、かえって被害情報を広めたり再炎上させたりしてしまうおそれもあります。

仮処分で速やかな書き込み削除が可能

2ちゃんねるの削除を弁護士に依頼すると、裁判所で仮処分という手続きを利用することができます。

仮処分とは

裁判所から2ちゃんねるの運営会社に対し、問題のある記事の削除命令を出してもらえる手続きのことです。

仮処分を利用するときには、裁判所への申立が必要になりますが、そのためには裁判用の専門書類を作成する必要があり、証拠もわかりやすく揃える必要があります。

裁判所から資料の追加や質問があったらその都度適切に対応しなければならず、きちんと対応ができなかったら削除を認めてもらうことはできません。そこで、仮処分を成功させるためには、弁護士に依頼する必要が非常に高いです。

ネット問題に強い弁護士であれば、2ちゃんねる相手の仮処分にも慣れているので、スムーズに手続きを進めて削除命令を勝ち取ってくれます。このことにより、効果的に問題の記事を削除させることが可能になります。

2chへの書き込み削除に強い弁護士一覧

情報開示や書き込み犯の特定、裁判や損害賠償への対応と全体の流れがスムーズ

風評被害対策では、投稿者へのペナルティが必要!

2ちゃんねるで風評被害を受けた場合、単に問題の情報を削除しただけでは解決できません。単に記事を削除しただけでは、不当な投稿をした相手にとっては何の痛手も不利益もないからです。

相手は、記事が削除されたことにすら気づいていない可能性も

このような状態では、いつまた同じ嫌がらせが行われるか、わかりません。そこでこの場合、投稿者本人に対して損害賠償請求や刑事告訴を行うなど、何らかのペナルティを与える必要があります。

投稿者特定の手続きは複雑で専門的!

ところが、2ちゃんねるでの投稿は、ほとんどのケースで匿名で行われているので、投稿者が誰かがわかりません。そこで、2ちゃんねるで嫌がらせを受けた場合には投稿者の特定の手続きが必要ですが、そのための手続きは非常に難しいです。

投稿者の特定のためにも仮処分が必要

その後、IPアドレスから相手の利用プロバイダを調べて、今度はプロバイダに裁判をしないといけないのです。何ヶ月にもわたる裁判を経て、ようやく相手の氏名や住所などの情報が判明します。それだけでも手続きは終わりません。相手の情報が判明したら、今度は相手に対して損害賠償請求をしないといけません。

まずは示談交渉によって任意で支払いを受けられないかどうかを試してみますが、相手が支払いに応じない場合には、また裁判が必要になってしまいます。

スムーズにすすめたいなら弁護士相談が必須!

このように、2ちゃんねるで不当な書き込みを受けた場合には、記事削除、投稿者特定、相手に対する損害賠償請求の各場面で非常に難しく複雑な手続き処理が必要になります。このような手続きに、素人が対応することはほとんど不可能と言っても過言ではありません。

弁護士に依頼するメリットが大きい

弁護士であれば、2ちゃんねる風評被害のケースで必要になる対応方法を熟知しているので、手間取ることなくどんどん手続きを先に進めてくれます。

まずは記事を削除させて、証拠を保全し、相手を特定して、相手に対して損害賠償請求をして、慰謝料や賠償金を獲得してくれるのです。このようなことは、被害者が自分で対応していたらまず不可能なことです。弁護士に依頼すると大きなメリットがあることは明らかです。

以上のように、2ちゃんねるで風評被害を受けた場合、弁護士に依頼するとメリットが大きいですし、むしろ弁護士に依頼することが必須になっています。記事削除を求めたい場合には、必ずネット問題に強い弁護士に相談しましょう。

2chへの書き込み削除に強い弁護士一覧

2ちゃんねるの削除依頼をする弁護士選びのポイント

それでは、2ちゃんねるの記事削除依頼を出すとき、どのような弁護士を選べば良いのでしょうか?以下で2ちゃんねるの風評被害対策を依頼する弁護士の選び方をご紹介します。

2ちゃんねるの削除依頼ルールに精通している

2ちゃんねるの削除手続きを依頼するなら、まずは2ちゃんねるの削除依頼ルールに精通している弁護士を選ぶことが重要です。

2ちゃんねるは、他の掲示板と比べても特殊な面が多いので、それに応じた対応をとらないと効果的な削除ができません。たとえば、2ちゃんねるに2つのサイトがあることを知らずに1つサイトだけ削除しても意味がありませんし、コピーサイトの問題にも留意しておく必要があります。

2ちゃんねるの削除ルールを守らないと再炎上のリスクも

また、2ちゃんねるの削除ルールを守らないと、再炎上などによってかえって被害が広がることもあります。実際に、2ちゃんねるについて詳しく知らない弁護士が削除依頼に失敗して再炎上してしまったケースなどもあるので、注意が必要です。

2ちゃんねるの削除を依頼するときには、2ちゃんねるの運用方法に詳しい専門の弁護士を選ぶ必要があります。

ネット問題に強い弁護士とは

2ちゃんねるには限りませんが、ネット誹謗中傷問題を依頼する場合には、ネット問題に強い弁護士を選ぶ必要があります。

弁護士にはいろいろな取り扱い分野があるため、すべての弁護士がネット問題を取り扱っているわけではありません。また、得意不得意があるため、ネット問題を取り扱っていても、必ずしもそれが得意とは限らないのです。

ネット問題に精通していない弁護士だと…

ネット問題が得意でない弁護士に2ちゃんねるの削除手続を依頼しても、手続きがスムーズにすすみません。たとえば、仮処分を行うときにも、裁判所における運用方法などを知らないのでいちいち手間取ってしまうおそれもありますし、削除にかかる期間の予測などもできないので、依頼者が不安を感じることもあります。

そこで、2ちゃんねるの削除依頼をするなら、ネット問題に積極的に取り組んでいて、専門的に対応している弁護士を選びましょう。

2ちゃんねるの風評被害対策にかかる費用

それでは次に、2ちゃんねるの風評被害対策にかかる費用がどのくらいになるのか、見てみましょう。

2ちゃんねるの弁護士の費用の種類

弁護士の費用の種類には、法律相談料と着手金、報酬金があります。

法律相談料とは当初に2ちゃんねるの風評被害を弁護士に相談するときにかかる費用のことです。法律相談料は、どこの弁護士事務所でもだいたい30分5000円(+税)となっています。ただ、法律相談料を無料にしている弁護士事務所も多いので、そのような事務所を利用すると費用の節約になります。

着手金とは

弁護士に事件対応を依頼した当初にかかる依頼料のことです。

事件依頼時に一括払いする必要があり、事務所によって費用が異なります。また、依頼する事件の内容によっても着手金が変わります。

報酬金とは

事件が解決したときに、その解決内容に応じてかかってくる費用のことです。

報酬金の金額も、依頼する事務所と依頼する手続きの内容によって異なります。手続きによっては報酬金がかからない事務所もあります。

風評被害対策では、実費や日当がかかるケースがあります

実費とは、裁判所に納める費用など、弁護士に依頼せずに自分で対応した場合にもかかる費用のことです。交通費も実費に含まれます。日当とは、弁護士が出張したときに発生する出張手当のことです。遠方の裁判所で仮処分などを行う場合に必要になります。

日当は交通費とは別にかかるので、遠方の裁判所で手続きをすると、交通費と日当の両方がかかって高額な費用がかさんでしまうこともあります。

2ch削除費用

以下では、それぞれの手続きにおいてかかる費用を確認していきましょう。まずは、投稿内容の削除費用を見てみます。2ちゃんねるの記事削除を行う場合、任意で削除依頼する方法と仮処分を行う方法があります。

任意で削除を求める場合

任意で削除依頼する方法は、メールや削除依頼スレッドを立てる方法です。これらによって任意に削除してもらうことができたら、それで解決できます。任意削除を求める場合、多くの事務所において、着手金が5万円、報酬金が5万円の設定となっています。

仮処分をする場合

ただ、2ちゃんねるの場合、削除人が任意で削除に応じてくれることは少ないため、実際には仮処分を利用することになるケースがほとんどです。その場合、仮処分の着手金と報酬金がかかります。仮処分の着手金の相場はだいたい20万円程度となっており、報酬金は15万円~20万程度となっています。報酬金がかからない事務所もあります。

仮処分を行う場合には、実費や日当にも注意が必要

仮処分は裁判手続きなので、裁判所に2000円の印紙代を支払わなければなりません。2件行うなら4000円となります。

また、1件について数千円の予納郵便切手が必要です。2ch.netの場合にはフィリピン法人への送達が必要になるので、そのための郵便切手が余分に必要になりますし、自分で英訳ができない場合には英訳業者を雇わないといけないので、訳文作成の実費もかかります。

さらに、遠方の裁判所で仮処分を行うなら、弁護士の交通費や日当がかかります。交通費は実費ですが、日当は1日3万円~5万円程度加算されます。このことを考えると、仮処分を行う場合には自宅近くの裁判所で行った方が費用を安くできます。

2ちゃんねるの削除費用を安く抑えるコツ

2ちゃんねるの削除依頼を弁護士に依頼するとき、安く抑えるためのコツがいくつかあります。

ミラーサイトやまとめサイトは自分で対応する

まずは、ミラーサイトやまとめサイト対策の問題です。2ちゃんねるには膨大なミラーサイトやまとめサイトがあります。数十という単位になるので、すべてについて弁護士に削除依頼していると、とてもではありませんが、支払えるはずがないような金額になってしまいます。そこで、ミラーサイトやまとめサイトについては、自分で削除依頼をする方法をおすすめします。

多くのミラーサイトの削除は難しくない

多くのミラーサイトでは、削除依頼ボタンが用意されていて、それを使ったら管理簡単に削除ができます。また、まとめサイトの運営者はアフィリエイターであることが多く、揉め事などを嫌うので、削除依頼を出したら応じてくれることが多いです。

ミラーサイトやまとめサイトについては自分で探せるだけ探して削除依頼をして、残った分だけを弁護士に依頼すると費用を節約できます。探せなかったミラーサイトはそれだけ目立たないということですから、放っておくのも1つの方法です。

東京の弁護士に依頼する

次に、仮処分をどこの裁判所で行うかという問題があります。削除依頼の仮処分は、自分の家の近くの裁判所か東京地方裁判所で行うことができます。2ちゃんねるの場合、相手が外国法人なので、相手の管轄裁判所が東京地方裁判所になるからです。

自分が東京の近郊に居住している場合には、東京地方裁判所で仮処分をしても問題はありませんが、遠方に居住しているときに東京地方裁判所を利用すると、高額な交通費や弁護士の日当がかかります。そこで、これらの費用を節約するには自分の近くの裁判所で仮処分を行うことになりそうです。

しかし、取扱件数は東京地方裁判所が圧倒的なので、東京地方裁判所の方がノウハウを多く持っていますし、ネット問題に強い弁護士も東京に多いです。

そこで、削除依頼を東京の弁護士に依頼するのが1つの解決策になります。ネット問題に強い東京の弁護士に対応を依頼したら、東京地方裁判所は最寄りなので交通費はほとんどかかりませんし、日当も発生せず、費用が安く済みます。自分が弁護士と打ち合わせをするときには自分の交通費がかかりますが、今はネットや電話が普及している時代なので、当初に一度面談に行けば、あとはメールや電話、郵送のやり取りで手続きを進めることができます。

2chへの書き込み削除に強い弁護士一覧

2ch特定費用

次に、2ちゃんねるで風評被害を受けたとき、投稿者を特定する手続きにどのくらい費用がかかるのかを見てみましょう。

任意交渉の場合

投稿者を特定したい場合、まずは相手と任意交渉によって発信者情報開示請求をすることができます。これにより、相手のプロバイダから任意に投稿者の情報開示が受けられたら、その時点で投稿者を特定できて問題が解決できます。

このように、任意交渉で解決できる場合、着手金が5万円程度、報酬金が5万円程度かかるのが相場となっています。

発信者情報開示訴訟を行う場合

ただ、プロバイダから任意で情報開示が受けられないことも多いです。その場合には、プロバイダに対し、発信者情報化時請求の訴訟(裁判)をしなければなりません。この裁判を行う場合には、別途着手金と報酬金がかかります。

だいたい着手金が20万、報酬金20万円~30万程度が相場

ただし、事務所によっては報酬金がかからないところがあります。2ちゃんねるの風評被害対策をするときには、報酬金なしの事務所を利用すると、大きく費用を節約できるケースがあります。

プロバイダに対して発信者情報開示請求をするときには、実費や日当もかかります

まず、実費として裁判所に支払う印紙代が13000円必要となり、予納郵便切手が5000円~7000円くらい必要です。遠方の裁判所で裁判を行う場合には、交通費と日当が必要になります。多くのプロバイダは東京に営業所があるので東京地方裁判所で発信者情報開示請求ができます。

その場合、東京の弁護士に依頼していたら交通費と日当は不要です。東京以外の裁判所で訴訟をする場合には、交通費と日当がかかる可能性があります。

2ちゃんねる損害賠償裁判にかかる費用

2ちゃんねる風評被害を受けたとき、投稿者の情報開示を受けられたら、判明した相手に対して損害賠償請求を行う必要があります。損害賠償請求については、依頼する弁護士事務所によってかなり報酬体系が異なります。

まず、任意で交渉を進めて支払いを受けられた場合には、着手金が10万円くらいで、報酬金が回収額の16%程度となるパターンがあります。この場合、裁判が必要になると追加で着手金がかかり、だいたい20万円くらいになります。

損害賠償請求では、相手から回収することができるかが不確かなために完全成功報酬制にしている事務所もあります。そのような事務所では、着手金が0円、報酬金が回収額の20%などとなっています。さらに、着手金を20万円として報酬金はなしにしている事務所などもあります。

2chへの書き込み削除に強い弁護士一覧

2ちゃんねる風評被害で費用がかからない弁護士の探し方

それでは、2ちゃんねるで風評被害を受けたとき、費用を抑えるにはどのような工夫ができるのか、節約のコツをご紹介します。

法律相談料が無料の弁護士を利用する

まずは、法律相談料が無料の弁護士を利用することです。弁護士に相談すると、30分5000円、1時間なら1万円の費用がかかるので、結構な負担になります。ここで、ネット誹謗中傷問題に取り組んでいる弁護士は、多くが無料相談を実施しているので、このようなサービスを利用すると費用を節約できます。

報酬金がかからない事務所を利用する

次に、報酬金なしの弁護士事務所を利用する方法もおすすめです。仮処分や発信者情報開示請求訴訟、損害賠償請求の示談や訴訟など、どの手続きにおいても報酬金が無料の弁護士事務所があります。着手金と報酬金がかかる事務所の場合、着手金20万円、報酬金15万円の合計35万円が必要になってしまうことなどが普通ですが、報酬金がかからない弁護士の場合には、着手金20万円だけで済むので、明らかに費用が安くなります。

仮処分、発信者情報開示請求、損害賠償請求訴訟のすべてにおいて報酬金があるのとないのとでは、報酬金が1件15万円として、15万円×3件=45万円もの差額が発生してくるので、大きく費用が変わってくることがわかります。そこで、ネット誹謗中傷問題を依頼するなら、報酬金がかからない事務所はかなりお得です。

完全成功報酬制の事務所を利用する

投稿者本人に対する損害賠償請求手続きにおいては、完全成功報酬制をとる事務所を選ぶのもおすすめです。完全成功報酬制の事務所とは、着手金が無料の事務所のことです。

損害賠償請求を行うとき、相手が無資力のケースなどでは支払いを受けられないおそれがあります。すると、支払った着手金は無駄になってしまい、依頼者において費用の持ち出しが発生します。ここで完全成功報酬制の事務所を利用すると、当初の費用が無料なので、相手から回収できた金額がない限り、報酬金が発生しません。

つまり、持ち出しが起こるおそれがないのです。そこで、相手がどのような人間かわからない損害賠償請求の場面では、完全成功報酬制の事務所を利用するメリットが大きいです。

追加費用が割安になる弁護士を利用する

2ちゃんねるの風評被害対策を依頼する場合、追加費用が割り引かれる事務所もおすすめです。これは、継続して関連する事件を依頼するとき、着手金が割り引かれるサービスのことです。たとえば、任意交渉から仮処分に移行した場合や訴訟に移行した場合には、着手金がもともとの金額より下がります。

投稿者特定の手続きから依頼していた場合には、投稿者本人に対する損害賠償請求の着手金がもともとの設定より下がります。

2ちゃんねるの風評被害対策では、関連する事件をたくさん依頼しなければならないことが多いので、このような割引のある弁護士事務所を利用すると、普通に弁護士事務所に正規の費用を支払うより、大きく費用を節約することができるケースが多いです。

東京の弁護士を利用する

2ちゃんねるの風評被害対策にかかる費用を抑えたい場合、東京の弁護士を使うと有利になることがあります。2ちゃんねるの運営者は外国法人なので、記事削除や発信者情報開示請求の仮処分を行うとき、裁判所の管轄は東京地方裁判所に認められます。

記事削除の場合には、自宅近くの裁判所でも仮処分ができますが、その場合、弁護士がネット問題に不慣れであるケースも多くなりがちですし(ネット問題に強い弁護士が東京に多いため)、裁判所自体にネット誹謗中傷関係のノウハウがないので、東京地方裁判所の方がスムーズに手続きが進むこともあります。

ただ、東京地方裁判所で手続きを行うときに自宅近くの弁護士に依頼すると、高額な交通費や日当がかさんでしまいます。ここで東京の弁護士に依頼したら、無駄な実費や日当がかさむこともなく、費用を節約できます。また、東京にはネット問題に強い弁護士も多いので、良い弁護士を選びやすいというメリットもあります。2ちゃんねるで風評被害を受けた場合には、まずは東京で弁護士探しをしてみるのもよい選択です。

ちゃんねる書き込み削除は弁護士に依頼を!

以上のように、2ちゃんねるで誹謗中傷被害を受けた場合、自分一人で対処できることには限界があります。

2ちゃんねるには他の掲示板とは異なり、板が2つあること、それぞれについて専門的な削除ルールがあり、それに従った手続きの進め方をする必要があること、多くのミラーサイトやまとめサイトがあることなど特殊な点がありますし、ネット記事の削除のためには仮処分や訴訟などの裁判手続きが必要になるケースが多いからです。

2ちゃんねるの風評被害対策を依頼するなら、ネット問題に強く、2ちゃんねる独自のシステムや問題点を把握している専門弁護士を選びましょう。

2ちゃんねるの記事削除や投稿者特定、損害賠償請求をするためには、弁護士費用や裁判の実費、日当などがかかります。この場合、無料相談を利用することや報酬金なしの事務所を選ぶこと、損害賠償請求の際に着手金無料、完全成功報酬制の事務所を選ぶことなどで、効果的に弁護士費用を節約することができます。

ネット問題に強い弁護士は東京に多いので、東京で弁護士を探すのも良いでしょう。今、2ちゃんねるで誹謗中書などの被害を受けて悩んでいるなら、まずはネット上のホームページ検索サービスなどを利用して、2ちゃんねる対策に強くて費用もリーズナブルな弁護士を探してみることをおすすめします。

ネット誹謗中傷問題に強い弁護士事務所

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