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2ちゃんねる(2ch)風評被害

  • 2017年03月06日 | 36,270view

2ちゃんねるとは?2chの基礎知識と基礎用語

2chとは

2chは社会的影響の大きい日本最大級の電子掲示板として広く知られていますが、書き込み内容が過激なこと等からネガティブなイメージを持たれがちです。しかしデメリットもある一方で、実際には使い様によっては便利なサイトです。そこで今回は2chの基礎知識と基礎用語を交えて利点と欠点の両面から解説していきます。

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そもそも2ちゃんねるとは

2ちゃんねる(以下2ch)とは高いアクセス数を誇る巨大な掲示板サイトです。創立当初は利用者数が少なくマイナーな掲示板でしたが、現在では2chのユーザー(以下2ちゃんねらー)は数百万人にも上ると言われる程になりました。様々な話題の書き込みが投稿される2chは社会的影響も大きく、その存在に対しては賛否両論があります。

2chとは

2chは最新の書き込みが最上部に表示される“マルチ型掲示板”で独特の雰囲気があり初心者には敷居が高いとされています。現在2chとして認知されているものには“2ch.net”と“おーぷん2ch”、“2ch.sec”の3つがあります。

2chの変遷

2chは1996年6月に西村博之氏によって「2ch.net」として開設されたものを発端とする電子掲示板です。2ch.net は後の2chと比較する為“旧2ch”とも呼ばれます。2012年6月には個人プログラマーの矢野さとる氏によって「おーぷん2ch」が開設されました。無断複写や転載禁止が明記されていた2ch.netに対し、おーぷん2chではサイトに書き込まれた内容の転載や改変が許可されていましたが、デザイン等の名称はそのまま踏襲されました。その後サーバーによる乗っ取り事件があり2014年4月に西村博之氏によって「2ch.sec」が開設され、現在に至ります。尚、「2ちゃんねる」及び「2ch」は、西村博之氏の登録商標です。

あらゆるジャンルの専門掲示板がある

また、2chには非常に多岐に渡るジャンルの掲示板が用意されています。その数は開設してから増え続け、現在では900近くの掲示板があると言われています。またそれぞれの掲示板が独自の雰囲気やルールを持つ為、ある掲示板で通じるルールが必ずしも他の掲示板で通要する訳ではありません。初めは様子を見てから書き込みをしたほうが良いと言えるでしょう。

2chの仕組みは

そんな2chですが、実は便利なシステムで成り立っているのです。ここでは2chの仕組みや構造、大まかな特徴等を解説していきます。

2chのシステム構造

2chは“wiki”と呼ばれるWebコンテンツ管理のシステムを使った電子掲示板です。Wikiは誰にでも自由にページの作成・編集が可能な不特定多数の人が参加する様なwebサイトの作成に適したシステムで、誰にも気軽に投稿できるのがメリットです。

投稿内容が荒れる傾向がある

しかしその一方で、匿名ゆえに責任感のない投稿内容になりがちで、下品な言葉使いや暴言、避難、中傷等の投稿も頻繁に見受けられます。更に仮に自作自演が行われていたとしても投稿者を特定することは困難です。特に2chは巨大サイトである為いわゆる“無法地帯”になっているのです。

外部サイトもある

2chでは過去の投稿(過去ログ)を閲覧できる様にした“ログ速”等の外部サイトが存在します。また個々の書き込みを集めて分かり易くまとめてブログの形態にすることがあり、これを2chのまとめサイトと呼びます。まとめサイトを作成する目的は、単に面白い内容の書き込みを集めることやアフェリエイトで広告収入を得ること等です。

2chの基礎用語

2chの用語には単なる略語の様なある程度意味を推測できるものから、あらかじめ知らないと理解不可能なものまで実に幅広いのが特徴です。また時代の流れによって頻用されるワードも異なります。ここでは2chの基礎用語について解説します。

一般的な電子掲示板でも使われる用語もある

2ch用語と聞くと奇怪な用語をイメージする人も多いですが、実際には一般的な電子掲示板で使われる言葉もあります。

インターネット用語がそのまま使われることも

例えば一般的な掲示板等で、やり取りされる共通の話題の投稿をまとめたものを「スレッド(スレ)」と呼びますが、これはそのまま2chでも使用されています。また、返事の投稿を「レス(レスポンス)」と呼ぶこともインターネットでは一般的ですが、これもやはりそのまま使われます。その他にも2ch以外で使用される用語はあります。ただ、スレやレス等、略した方の言葉を使うケースが圧倒的に多いのが2chの用語の特徴と言えます。

大よその見当がつく用語もある

また、文字列等からある程度意味の憶測が可能なものもあります。例えば2ch用語の中でも、固定ハンドルネームは2chでは略して「コテハン」や「固定」といった使われ方をします。また「スレタイ」はスレッドタイトルを「マジレス」はまじめなレスポンスを意味しますが、これらの略語も普段からパソコンをしている人なら改めて学ばなくても意味は分かるでしょう。

2ch特有の用語も多い

しかしネット上には2ちゃんねる用語を解説するサイトがあることからも分かる様に、2chには他の掲示板では見られない独特の用語も数多く存在します。

当て字の用語

あらかじめ知らないと読解不可能なものもありますが、2chには単なる当て字の用語も数多く存在します。例えば「消防」は“小坊”で小学生を指し、同様に「厨房」は中学生を、「工房」は高校生を指します。厨房は空気を読めない人のことを指すケースもあります。但しこれらは侮蔑的・差別的な意味合いを持つことを覚えておきましょう。また「サーバー」のことを“鯖(さば)”と呼ぶ様な当て字もあります。

一定の法則に基づいた語

2ch用語には一定の法則に基づいた法則があります。そのひとつが促音と長音の法則です。促音を消去し、そこに調音を当てはめるもので具体的には「まったり」を「マターリ」、「いっぱい」を「いぱーい」にするといった具合です。また、文字を形が類似した別の文字に置き換えるケースもよくあります。「ン」と「ソ」、「ツ」と「シ」等が代表的です。例えば“スマン”なら“スマソ”に、“アンパンマン”なら“アソパソマソ”になるわけです。

掲示板内の機能を果たす言葉

2chの中の特定の機能や動作を担う言葉もあります。例えば本文に「age」と記入することでスレッドをスレッド一覧の最上部に移動させることができます。スレッドが下の方に行ってしまい書き込みを投稿するのに不便な場合やレスが欲しい場合に使われます。また「sage」はスレッドを上げない様にする機能があります。但し「sage」にはスレッドを下げる機能はなく、スレッドを上げないことで相対的にスレッドが下がるのです。

語源がある用語

また、一見すると無秩序に名付けられている様に思える言葉でも何らかの由来があるケースも多いです。例えば「あぼーん」はスレッドが削除されたことを意味しますが、「a born(骸)」を語源としています。また「サルベージ」とは本来なら海の底に下に沈んでいる船を引き上げる作業のことですが、これに因んで2chではスレッド一覧の底の方に下がったスレッドを、レスをつけて上げてくることを指します。

2chの知っておくべき知識

何かにつけてメディアから批判を浴びる等、悪しきものとして扱われる傾向がある2chは世間から否定的なイメージを持たれがちです。しかし、2chならではのメリットも存在するのです。ここでは2chの知っておくべき基礎知識を解説します。

そもそも2chがネガティブなイメージを持たれる理由とは

2chは悪質なネット商法の温床となり得ることや、2ちゃんねらーの書き込みが発端となって実際に殺人事件が発生したケースもある等、世間から良いイメージを持たれないのはいろいろな理由があるのです。

2ちゃんねらーが実際に事件を起こしたこと

2000年5月3日に発生した「西鉄バスジャック事件」では17歳の少年がバスジャックを起こし、当時日本中を震撼させました。犯人は2chに「ネオ麦茶」のハンドルネームで犯行予告をしていたことから「ネオ麦茶事件」とも呼ばれ、世間に2chの存在が知れ渡る契機となったのです。

書き込み内容の問題

何らかの事件が起きた時、テレビでいくら加害者の実名を伏せても一度放送されれば、瞬く間に本名が突き止められネット上に公開されますが、これは他の掲示板にも当てはまることです。しかし2ちゃんねるでは、日本各地に存在する膨大な数のユーザーが一斉に調べる為、個人情報は迅速かつ詳細に突き止められるのです。

これによって人々の頭の中に“2ch=個人情報を晒す悪質サイト”といった構図が植え付けられていると言えます。また2chの差別的な言い回しや言葉遣い等、書き込み内容も非難の的になります。更に自作自演で特定の商品やサービスを絶賛するレスを書き込み、読み手の興味を引いて購入させる行為も問題となっています。

それ以外にも「削除依頼」と呼ばれる、2ちゃんねらーの気に入らない企業や個人の掲示板等を荒らしてもらう為に2chにリンクを貼る行為等も世間から非難を浴びています。

2chのメリット

匿名ゆえのメリットもある

この様に2chでは基本的に匿名での書き込みとなる為、デメリットもあります。しかし一方で2chならではのメリットもあることもまた事実なのです。

巨大な掲示板である為様々な角度からの意見が閲覧できる

一般にインターネットの掲示板では様々な意見を閲覧することができますが、掲示板によってテーマが偏りがちです。しかし2chでは実に幅広いテーマを扱っていて、他のサイトにはない様なマイナーな事柄に関する記事も存在します。更にユーザーが10万人を超えるとも言われる巨大サイトである為、同一の事象に対しても賛成派や否定派、中立派それぞれの立場からの様々な意見を閲覧することが可能なのです。

匿名ゆえに本音を書き込める

日本は“本音と建前の社会”であり公の場で本音を述べることを良しとしない風潮があります。それゆえ、日本人は言いたいことを言えずストレスを溜め込みがちです。しかし匿名性の高い2chには現実社会では非難される様な意見も気兼ねなく書き込めるのです。このことによって2ちゃんねらーはストレスを発散でき、閲覧者も世間の人々の本音を知ることが可能になる訳です。

2chに対してはネガティブなイメージを持つ人も多いでしょう。確かにデメリットもありますが、用語や基礎知識、成り立ち等内部事情を理解しその全体像を把握することで、2chならではのメリットも見えてくるのではないでしょうか。

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