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2ちゃんねる(2ch)風評被害

  • 2016年12月02日 | 4,371view

2chの個人情報書き込み(スレ・レス・過去ログ)削除依頼手順

2ch書き込み被害

2chに書き込まれた誹謗中傷記事や個人情報などのスレッドやレス、過去ログを今以上拡散されたり、人の目についたりしないよう早急に削除したい場合は、まず運営会社に削除依頼をします。書き込みを削除してもらうには、2chのシステムをよく理解することが必要です。その具体的な手順と、削除依頼する際の注意点についてみていきましょう。

2chへの書き込み削除に強い弁護士一覧

2chへの削除依頼方法

2chにはサイト内に「削除要請(入口)@2ch掲示板」のページがあり、具体的な削除要請方法と削除体制が記載してあります。また「削除ガイドライン」がサイト外にあり、基本的にこのガイドラインに沿って削除されます。まずはこれらのページにしっかり目を通しましょう。「削除要請(入口)@2ch掲示板」ページの内容によると、削除依頼の方法は大きく3つに分けられています。

重要削除事項はメールで依頼

2ちゃんねるのガイドラインでは、以下の内容に関する書き込みが「重要削除対象」と位置付けられています。

重要削除事項とは

問題となっている投稿が以下のいずれかに該当する場合は、当事者に限りメールにて依頼を受け付けています。

  • 個人名や住所、電話番号などの個人情報関連の書き込み
  • 差別・蔑視につながる書き込み
  • 荒らしや他人に迷惑をかけることなどを目的とした書き込み
  • 裁判により削除命令の判決、仮処分の決定を受けた場合
  • 警察へ相談している場合

ただし削除されるかどうかは、公益性や情報価値がある場合は削除されず、対象となる者の定義によっても異なります。ちなみに削除ガイドラインでは、対象人物を以下のように定義しています。

削除ガイドライン 定義
一群 政治家・芸能人・プロ活動をしている人物・有罪判決の出た犯罪者
二類 板の趣旨に関係する職業で責任問題の発生する人物
著作物or創作物or活動を販売または提供して対価を得ている人物
外部になんらかの被害を与えた事象の当事者
三種 上記2つに当てはまらない全ての人物

メールで送付する際の必要記載事項

2ちゃんねる削除体制の「削除フロー」には、「権利侵害を主張する者はメール(meiyokison@racequeen.ph)で削除要請を出すことができる。」とあります。

以下の指定項目を記載し、必要なものを添付するとの指示があります。

  • 件名:「削除申し立て」
  • 内容
  • URL
  • レス番号
  • 削除理由
  • 理由を根拠付ける資料があれば添付
  • 本人確認のための資料を添付する

削除理由については、個人であれば名誉棄損、法人であれば信用棄損であることを明記します。

「削除要請フォーム」を利用した削除要請

以下の一般的な事項の削除依頼については「削除要請フォーム」から送ります。また当事者以外でも、掲示板を見て問題のある発言と思われる書き込みについては削除要請を送ることができます。また、前述の「重要削除事項」に該当する場合でもこのフォームで依頼を送ることが可能です。

対象となる書き込み

削除要請フォームの利用対象となる書き込み内容は以下の通りです。

  • 個人情報に関するもの
  • 差別・蔑視に関するもの
  • 荒らし依頼に関するもの
  • 企業への誹謗中傷に関するもの 等

必要記載事項

フォームに記載しなければならない事項は以下の8つです。

  • 氏名
  • メールアドレス
  • 法人名/団体名
  • 対象区分(法人/団体、個人/一群、個人/二類、個人/三種)
  • 掲示板アドレス
  • 既存依頼スレッド
  • 削除対象アドレス
  • 削除理由・その他

「削除整理フォーム」から依頼する方法

重要削除事項や上記の一般の削除要請に該当しない依頼は、「削除整理フォーム」にて依頼します。

必要記載事項

削除整理フォームで依頼する場合に記載すべき事項は次の6つとなっています。

  • 名前
  • メール(任意)
  • 掲示板アドレス
  • 削除対象部分(スレッドごと/レス指定)
  • 削除対象アドレス
  • 削除理由・その他

2chへ削除依頼を行うときはこんなことに気をつけよう

このように、2chへの削除依頼は削除ガイドラインに沿って行いますが、削除依頼をする際に気を付けるべきいくつか注意点があります。

削除依頼時に守るべきこととは?

削除依頼をするときには、以下3つのことをよく守って行うようにしましょう。とにかく感情的にならずに丁寧に・ミスなく依頼をするのがコツです。

依頼内容は丁寧にわかりやすく

削除ガイドラインには「どの場合も、言葉遣いには気をつけ、誰にでも分かりやすいように書いていただかないと、管理人が読まないこともあります。」と記載しています。よって依頼内容は、丁寧な言葉でわかりやすく端的に書く必要があります。もちろん弁護士が後ろについている、法的措置を考えているなど相手を牽制するような文面はNGです。

必要項目の記入は不備がないように

削除依頼方法は、かなり細かく区分されています。重要削除事項でない依頼についてフォームを使用せずにメールで送ったり、削除依頼内容に不備がある場合は却下されます。法人の場合は法人名や担当者の部署名の記載がない場合や、またスレッド内全体を削除することはほぼないので、レス番号を指定してこない場合は削除しないと記載されています。

2chの削除ページと削除ガイドラインを熟読し、内容をしっかり理解した上で削除依頼を送ることが必要です。

メールの場合は本人確認書類の添付が必要

重要削除事項をメールで依頼する場合は、本人が確認のための資料の添付が必要です。2chの運営側に運転免許証や健康保険証のコピーなど自分の個人情報を送ることになりますので、相手を信用するしかありませんが、悪用されないかなどの不安は残ります。

削除依頼をするときの注意点とは

削除依頼をする際には、以下2つのことに注意を払う必要があります。慎重に行わなければかえって炎上したり、削除にまったく対応してもらえないこともあります。

削除依頼は公開される

2chでは「どのような形の削除依頼であれ公開させていただきます。」と明言しています。削除は運営側の削除ポリシーに従い、削除担当者の裁量により行われますので、削除されるまでかなりの時間がかかることもあります。削除依頼を出した後は結果を待つしかありません。削除申請中に「犯罪者のくせに削除申請した!」と逆炎上したというケースもあります。

必ずしも削除されるとは限らない

どんなに最新の注意を払い依頼しても削除されるとは限りません。最近はインターネット上での誹謗中傷行為が大きく扱われるようになった為、大抵のサイト運営者は依頼を出せば削除してくれるようですが、2chの場合は難しいようです。特に誹謗中傷記事の削除率は10%未満と言われています。しかし削除してもらえないからと言って、削除しないことを批判するのは禁止されているので、くれぐれも感情的にならないようにしましょう。

悪質な誹謗中傷対策業者に注意

2chを含めインターネット上の誹謗中傷書き込みに対し、その処理を格安で請け負う業者が現れています。中には「弁護士と提携している」と宣伝している業者もいますが、専門家でない者が法律業務を代行することは禁止されています。また中途半端な第三者の介入は解決までかえって時間がかかったり、二次被害を招くこともあるかもしれません。もし2chへの削除要請を誹謗中傷対策業者へ依頼する場合、どのような手法で削除をするのかなどをきちんと確認しましょう。

最終的にはネットに強い弁護士へ対応を依頼しよう

以上のように、2chへ削除依頼をして実際に削除をしてもらうのはかなり難しいため、過度の期待をしない方がよいでしょう。是が非でも削除する必要がある書き込みについては、ネット問題に強い弁護士に依頼し法的手段を取るのが確実です。

2chへの書き込み削除に強い弁護士一覧

仮処分の申立て・民事裁判の提起

具体的には、裁判所に対して仮処分の申立てと民事裁判の提起をすることになります。2chの削除ガイドラインに「判決・仮処分の決定など裁判所より削除の判断が出た書き込みは削除対象になります。」と記載されているからです。

2chには2つのサイトが存在する

2chは2014年の内部紛争により「2ch.net」と「2ch.sc」に分裂し、異なる二つの海外法人により運営されています。まずはどちらのサイトの書き込みを削除するのかを明確にしましょう。

どちらの場合も海外との書類のやりとりが必要

法的手続きをとるには、まずどちらの場合も海外から商業登記簿や資格証明書を取得する必要があります。書類のやりとりに時間がかかるため、実際に書き込みが削除されるまでには10ヵ月かかると言われています。

仮処分の手続きのやり方も特殊な方法をとる

2chについては、海外の運営会社の者を呼び出すのには時間がかかります。そこで、発信者情報開示請求の場合は、双方審尋を開催せずに仮処分命令の発令を求めることができます。しかし、削除依頼の場合は双方審尋が必要されているため、英訳した申立書を海外の本社に送らなければなりません。

2chに強い弁護士なら手続きもスムーズ

以上のように、他のサイトに比べて2chに対して法的手段をとることは、素人には非常に困難を伴います。そこで、2chへの対応に手慣れている弁護士に依頼すれば、以上のような難しい手続きを代理で行ってもらえます。依頼者自身が手間暇をかける必要はありません。

日本最大のインターネットの書き込みサイトである2chは、今や複雑かつ巨大になり過ぎて運営会社でさえもサイト内で起きている問題を全て把握しきれていないのではないでしょうか。また2chの利用方法や削除要請方法、運営自体がいつ変更されるかわかりません。削除要請をする場合は、2chの現状をまずきちんと把握することが必要でしょう。

ネット誹謗中傷問題に強い弁護士事務所

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