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ネットの炎上

  • 2017年02月08日 | 7,910view

ブロンコビリーの炎上事例と若年層のインターネット利用

年層のインターネット利用

ブロンコビリーの事例から学ぶ炎上への個人の対応について考えてみたいと思います。今回の事例も含めて炎上やトラブルに10代の若年層が巻き込まれるリスクはあまりに大きなものです。将来を左右しかねないトラブルをどのように回避すればいいのでしょうか。炎上の対処法や保護者にできることを考えていきます。

ブロンコビリー炎上騒動とは

続発する従業員による炎上事件が、今度はステーキハウスブロンコビリーでも起きてしまいました。炎上が起きるたびに、企業の対応に注目が集まりますが、ブロンコビリーの件ではどのような対応が行われたのでしょうか。

Twitterの投稿に始まった炎上騒動

2013年の夏に相次いで報道された、アルバイト店員による炎上事件の中でもブロンコビリーの騒動は当該店舗が退店するという事態に追い込まれてしまいました。

Twitterへの投稿

2013年8月、東京都のステーキハウス「ブロンコビリー」のアルバイト店員が、店舗キッチンの冷蔵庫に入って顔を出している画像をTwitterに投稿し、瞬く間に炎上しました。どこの飲食店かと騒がれましたが、その制服からブロンコビリーであることはすぐに特定されてしまいます。さらに、一連の炎上騒動と同様に、今回の事例においても投稿者の特定が始まり、専門学校生の男性であることが判明します。

ブロンコビリー本社が謝罪

ブロンコビリーはTwitterに画像が投稿された同日にお詫びの文書にて、「事態の重大性に鑑み、店内の消毒、及び従業員の再教育のため、本日(8月6日)当該店舗を休業とさせていただきます。詳細な調査 の後、当該従業員につきましては厳正な対応をいたす所存です。」と発表し、謝罪しました。

当該店舗退店

ブロンコビリーは当該店舗を休業していましたが、それでも苦情が後を絶たず、ついに8月12日に「当該店舗がこのまま営業再開することは許されないと判断し、退店を決定いたしました。」と公式ホームページにて発表しました。また、投稿をしたアルバイト店員には、損害賠償を請求することも検討していることを明らかにしました。

ブロンコビリー炎上への投稿者の対応

今回の騒動では、投稿者本人の火に油を注ぐような発言によって、事態を悪化させてしまいました。彼はなぜそのような行動に出てしまったのでしょうか。

悪態によって炎上加速

当該の画像をTwitterに投稿後、例によって炎上が起き始めましたが、当人は事の重大さに気づくどころか「いちいち面白がってうぜーな。しらねぇー奴が面白がって拡散とかいってリツイートしてんじゃねーよ。しらねぇーやつなのにいちいちだりーんだよ」といった悪態をついてTwitterのユーザーをさらに刺激する発言をしています。

友達へ自慢のつもり?

上記の発言からもわかるように「しらねぇーやつ」という言い方は、当人が友達だけが見るものと思って投稿していることを示しています。悪ノリを仲間に自慢したくなる若者特有の心理からそのような行動に至ったと考えることができます。

ブロンコビリー炎上騒動から学ぶ!個人ができる炎上の対処方法

ここからは自分の投稿が炎上してしまうことにはどのようなリスクがあるのか、そして、どのような対処法が正しいのかを考えてみます。

炎上のリスク

一連のバイトテロを含め炎上事件において必ず伴うリスクがあります。インターネット特有のリスクについて触れてみます。

一度公開したら二度と消せない

インターネット上に画像やコメントを投稿すれば、いつどこで誰がその情報を見ているかわかりません。投稿した元の情報を削除したとしても、どこかで誰かが元の投稿を保存していて拡散することが炎上事件ではよくあります。

個人情報が拡散される

インターネット上に公開した内容が友達限定でしか閲覧できない設定になっているからと言って安心はできません。インターネットに自分の個人情報を載せていなかったとしても、騒ぎが大きくなって大勢の人の目に触れれば、本人のことを知っている人が現れます。炎上事件で個人が特定されなかった事例は皆無と言っていいほどです。インターネットに匿名性がないことを覚えておきましょう。

損害賠償を請求される

ブロンコビリーの事例でも会社側が損害賠償の請求も検討していることを公表したため、マスコミの報道ではその金額についても話題となりました。専門家によってはその額が2000万円に及ぶのではないかとの意見もあり、炎上の大きなリスクと言えます。

個人でネット上が炎上してしまったら…

自身の公開した内容が炎上していたら、あなたはどうしますか?すぐさま削除しようと思うのが普通かもしれません。しかし、炎上に気が付いた時にはすでに誰かがその内容をコピーして保存していますから、そのような消火活動はあまり意味がありません。ここからは個人が炎上した場合の対策を考えていきます。

個人の炎上対応

投稿は消さない

基本は炎上した投稿を消さないことです。元の画像が残っていれば、わざわざ他人がコピーした画像を拡散することに価値がなくなりますので、さらなる炎上を防ぐことができます。
もちろん全ての場合に削除が有効なわけではありません。慌てて削除してしまうのではなく、冷静になって今後の行動について考えてからアクションを起こしましょう。

素直に謝る

自分の行動を素直に謝罪します。この時にネット上の反応に対して言い訳や反論をしてしまうと、そのことが原因で再炎上してしまいますから、その点には十分注意してください。

コメントは取り消し線で修正

投稿内容を修正したいのであれば、削除するのではなく元のコメントに「――線」を入れて修正したり画像を加工するに留めて、オリジナルは残したまま謝罪をするのがよいでしょう。

子供のインターネットトラブル

ここまでブロンコビリーの事例から、炎上について解説してきました。ここからは、炎上のほかにどのようなトラブルがあるのか、そしてその対策としてのフィルタリング機能について見ていきます。

インターネットトラブルから子供を守ろう

保護者が子供のころにはなかったような、インターネットを利用した犯罪や事件が多発しています。子供をトラブルから守るためにできることは何でしょうか。

トラブルに巻き込まれないために

インターネットは、いじめの温床になったり事件や犯罪に巻き込まれるきっかけとなることがあります。子供をトラブルの被害者にも加害者にもしないために、大人がしっかりと
見守る必要があります。

保護者の不安

保護者が子供にインターネットを利用させたり、スマートフォンを持たせる際にどんな不安を抱いているのでしょう。それらの不安を軽減するための方法を3つに分けて紹介します。

大人の工夫次第で軽減可能

  • ネット依存
  • 対面でのコミュニケーションへの影響
  • 学習・成績への影響
  • 身体(目、姿勢など)や健康への影響

ウイルス対策で軽減可能

  • 個人情報の漏洩
  • 課金

フィルタリングで軽減可能

  • ネットいじめ被害・加害
  • 誘い出しや性的被害
  • 不適切な情報発信
  • 不適切な情報に触れることとその影響

保護者にできること

まずは、保護者自身がデジタル機器に関する現状や子供たちの使い方を正しく理解しましょう。その上で、フィルタリングやウイルス対策を行い、子供たちがリスクにアクセスする機会を最小限に減らします。フィルタリングについては、詳しく後述しますので参考にしてください。

インターネットトラブル事例

前述のように、保護者は子供たちがインターネットを利用するうえでどのような危険があるのかを知っておく必要があります。次に挙げる事例は子供に限ったことではなく、保護者にも共通する危険ですので、インターネット利用におけるリスクとしてきちんと把握しておきましょう。

4つのネットトラブル

ネット依存

インターネットに没頭するあまり、睡眠時間が減ったり勉強に集中することができなくなってしまうことがあります。また、ゲームなどに夢中になってゲーム内での課金が高額になる場合があります。

ネットいじめ

報道で耳にするいじめ問題でもこの話題がよく取り上げられています。保護者の目が届かないスマートフォンなどを利用して悪口を言われる、仲間外れにされるなどのいじめが起きます。

誘い出し、なりすまし

SNSで出会った大人からの性犯罪に巻き込まれたり、逆に未成年が出会い系サイトに異性交際を求める書き込みをすれば、それも出会い系サイト規制法に違反する犯罪になります。なりすましとは、他人になりすまして誹謗中傷を書き込むことです。これは名誉棄損で訴えられる可能性があります。

ネット詐欺

インターネットで購入した商品が届かない、掲載写真と違ったものが届くなどのトラブルです。また、メールの添付ファイルを開いただけで高額な請求をされるワンクリック詐欺もあります。特にアダルト系や出会い系サイトに不当請求の危険性が高いので注意してください。

フィルタリングの利用でネットトラブルを避ける

携帯電話会社には18歳未満の利用者にフィルタリングを提供することが義務づけられています。上記のトラブル対策にはフィルタリングの利用が有効ですので、その必要性と利用における注意点、そしてフィルタリングの設定方法を紹介します。

スマートフォンの危険性

一般にガラケーと呼ばれる携帯電話よりも、圧倒的に多くの情報を閲覧することができるスマートフォンは、フィルタリングの利用価値が高いと言えます。しかし、フィルタリングの利用率はまだまだ低いのが現状です。保護者のスマートフォンや、お下がりのモバイル機器を使用していることが原因と考えられますが、その危険性を考えればフィルタリングの利用は必須です。

ネットトラブルに巻き込まれた大半がフィルタリング未設定

フィルタリングを設定していなければ、大人も利用するコミュニティサイトや出会い系サイトに参加することができるため、簡単に大人と連絡を取り合うことができてしまいます。

フィルタリングの落とし穴

利用するブラウザやWi-Fi環境によってフィルタリングを回避できてしまいます。その方法についてはインターネットで検索すれば子どもでも簡単に知ることができますので、その点は注意が必要です。

設定方法
Webサイト 携帯電話でのインターネット利用に関するフィルタリングは各携帯電話会社で契約時に申し込みをします。携帯電話での利用時のほか、Wi-Fiの利用時もフィルタリングを有効にすることもできますので、契約時に相談してみましょう。
アプリ Webサイトのフィルタリングではほとんど対応できないため、端末ごとに設定をします。iPhoneの場合は設定画面から、Androidの場合は「Play ストア」アプリから設定をしてください。

ブロンコビリーの炎上事例をもとに炎上に対する個人の対応と、子供たちが晒されるインターネットトラブルについて見てきました。インターネットに限らず、子供がトラブルに巻き込まれないためには、日ごろから保護者自身が勉強をして、実態を把握するとともにその対策を行いましょう。

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