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  • 2017年04月10日 | 3,215view

世界と繋がれるSNS、Facebookとは何か?

facebook

近年では実社会では関わることが困難な人とも繋がれるコミュニティーツールとしてSNSが普及し、その種類や形態は実に多様化しています。しかし中でもFacebookは実名制である点でTwitterやLINE等他のSNSとは一線を画していると言えるでしょう。そこで今回は歴史や利用法、楽しみ方等様々な側面からFacebookとは何かを掘り下げていきます。

Facebook何でしょうか?

FacebookはFacebook社が運営するSNSです。10億人を超すユーザー数を有するFacebookは今や社会の役割の一端を担うインターネットツールといっても過言ではないでしょう。

Facebookの特徴

Facebookはアメリカで生まれたSNSです。匿名が基本のインターネット上のコミュニティーの中、実名登録が必須で個人情報も登録しなければならないFacebookは特異な存在であると言えます。

Facebookの歴史

Facebookはアメリカの実業家マークザッカーバーグ氏によってハーバード大学在学中の2004年に「The facebook」の名称でサービスが開始されました。当初は同大学内の学生に限定されていましたが2006年9月から一般公開されます。日本語版が発表されたのは続く2008年のことです。その後ユーザー数は瞬く間に増え、その数現在では10億人を超す程に膨れ上がり世界最大のSNSとなったのです。

アラブの春とFacebook

2010年から2011年にかけて北アフリカ・中東で起きた「アラブの春」。青年ブアジジの貧富の差に対す抗議自殺が発端となった一連の民主化運動ですが、当時この辺りでは厳しい報道規制が敷かれていて一青年の行動が新聞等で報道されることはありませんでした。しかし彼のいとこは事件の一部始終を携帯電話のカメラで動画撮影していてFacebookに投稿します。結果事件は瞬く間に拡散し「ジャスミン革命」に発展しました。この事件はSNSが如何に大きな影響をもたらし得るかが全世界に知れ渡る契機になったのです。

Facebookのプライバシー設定について知っておこう

Facebookを利用するにあたり覚えておかなければならないのがプライバシーの公開範囲の設定についてです。SNSによって繋がった人の呼び方は違いますがFacebookでは「友達」としています。

プライバシーの公開範囲は重要

友達が増えてくると投稿や個人情報を伝えたい人とそうでない人が出てくるでしょう。Facebookではプライバシーの公開範囲を、全てのネットユーザーが閲覧できる「公開」、Facebook上で“友達”関係にある人に公開する「友達」、公開する相手をカスタマイズできる「カスタム」、「自分のみ」の4段階に設定できます。この設定が不十分であるためにトラブルに発展するケースは多いので注意すべきポイントと言えます。

Facebookでできる様々な事

Facebookは個人から法人まで幅広い層のユーザーが使用しています。Facebookには様々な機能がありますがここでは重要なものを紹介します。

友人との交流

Facebookには友達と交流できる機能が数多く用意されています。「ニュースフィード」や「タイムライン」では写真や動画などを織り交ぜつつやり取りをできますが、メッセージや動画写真、投稿されたあらゆるコンテンツが第三者に見られることになるので注意が必要です。また「メッセンジャー」と呼ばれるチャットでは特定の相手と交信ができますが他人から見られることはありません。

ニュースフィードとタイムラインの違いは

ニュースフィードとタイムラインの違いがよく分からないユーザーも多いでしょう。前者は“ニュース”“情報”を受け取る「他人主体の」ページで、自分の投稿だけでなく「友達」の近況や「いいね!」をしたFacebookページの更新情報等も表示されます。後者のタイムラインはプロフィール写真やライフログの他自分が発信した投稿が表示される「自分主体」のぺージです。カバー写真やプロフィール写真にユニークなものを使うことで個性を表現できます。

Facebookが私達にもたらす利益

Facebookがこれほどまでに成長したのは私達にもたらす利益があるからに他なりません。ここではFacebookの便利な機能やで私達が享受できるメリットの一部を紹介します。

実名制で得られる利益

Facebook上の醍醐味は繋がりをリアルな結びつきへと発展させることでしょう。ここでは実名登録が前提のFacebookだからこそ得られるメリットを具体的に紹介します。

「友達検索」で現実の友達とも繋がりやすい

Facebookは実名登録が義務付けられており、ほとんどのユーザーは個人情報も正確なデータを入力しています。メールアドレスや名前の他勤務先や出身校等のキーワードで友達を検索できるのでプロフィールを詳細に登録することによって多くの友達と繋がることが可能なのです。例えば音信不通になっていた同窓生等の旧友とFacebookがきっかけで再会するケースはよく聞きます。これは実名制のFacebookだからこそ可能なことでLINEやTwitter等他のSNSでは難しいと言えるでしょう。

臓器提供者が見つかった事例も

2012年、アメリカのミネソタ州に住む女性がFacebookに娘への臓器の提供を求める書き込みをしました。しかし臓器移植では仮に提供者が見つかったとしても適合・不適合の問題があります。母親はだめでもともと、さして期待はしていなかったでしょう。しかし2年後名乗りを挙げた見ず知らずの女性が数少ない適合者だったのです。Facebookでは日本国内向けにもタイムライン上で臓器提供の意思表示を共有できる機能を2012年9月より追加しています。

有事の際に役立つ機能も

またFacebookは普段のコミュニケーションだけでなく、災害時などの緊急時にも役立つ面があります。

災害時に役立つ機能「災害情報センター」

2011年に起こった東日本大震災では被災地はもちろん、遠く離れた場所まで広範囲に渡って通信網が混乱しました。しかしそこで役に立ったのがFacebookだったのです。メールや電話がなかなか繋がらない中、Facebookに自分の安否を書き込むことで「友達」に伝える“伝言板”的な役割を果たしただけでなく、絶望的な状況の中Facebookで知人とやり取りをすることが精神的な支えになった人も多いと言います。

これを契機にFacebookには災害や有事の際安否確認できる機能「災害情報センター」が開発され、熊本地震の際にも活用されました。この機能でできることは「Facebookで繋がっている友達に自分が無事であることを知らせること」、「被災地にいる人の安否を確認すること」「友達の無事がすでに判明している場合、代わりに報告すること」の3つで、今後も重要な役割を果たすことが期待されます。

Facebookの様々な活用方法

世界中で大きな注目を浴びているワールドワイドなSNS、Facebook。日本でも多くの人に利用されていますが非常に奥が深く、様々な活用法があります。ここでは効果的な活用法を解説していきます。

ビジネスに活用する

SNSが完全に浸透した近年では企業や組織が商品のプロモーションや目的でFacebookページを作ることも珍しくありません。Facebookは企業にとっての新たなビジネスツールとして注目を集めているのです。Facebookに参加する企業は非常な勢いで増加しており、業種や規模問わず様々なスタイルでのビジネス利用が試みられています。

“Facebookページ”をビジネスに役立てる

そのビジネスの舞台となるのが「Facebookページ」です。Facebookページはユーザーであれば誰でも簡単に開設できるオープンなコミュニティー機能です。外観は個人ページの「プロフィール」や「タイムライン」と大差ありませんがFacebookページにはアクセス制限はなく誰でも情報を得ることが可能なため、ビジネス利用に効果的なのです。

Facebookページを魅力的に作りこむ

Facebookページを作る際、提供されるサービスをそのまま使っても問題ありませんが、それだけでは他のユーザーのページと大差ない平凡なものになってしまいます。Facebookを利用してファンを獲得し、製品やサービスの認知度を高め売り上げを伸ばすには多くの人に興味を持ってもらうことが必要になります。そのためには魅力的なページにすることが大切です。例えばFacebookページで「いいね!」してないユーザーがアクセスした時に最初に表示されるウェルカムページは、初期設定では「ウォール」が表示されています。ここに魅力的なページを指定すれば、来訪者の興味を引くことができますし、「HTML」や「CMS」等を駆使すれば本格的なページを仕上げることも可能です。

プライベートを充実させる

Facebookには食事会や誕生日会といったイベントやパーティー等の催し事を企画して友達を招待することができる機能やTwitterと連携させる機能もあります。

イベント機能を活用する

Facebookにはイベントを作成し招待する機能が備わっています。開催日時や場所、写真、その他詳細情報を設定しイベントの開催を通知する機能ですが、ユーザーでなくとも招待可能で大人数を集めたい際には重宝する機能と言えます。またイベントページではコメントや写真、動画等も投稿可能で共有やシェアするのにも便利です。

Twitterと連携させる

Facebookに投稿した近況をTwitterにも自動的に投稿することも可能です。連携させる設定にしたときはFacebookのみならずTwitter上で繋がっている人にも内容を見られることになります。その場合、投稿内容には一層気を付けなければならなりません。

Facebookに関して覚えておきたいこと

Facebookには様々な機能があり、私達の生活に利益を与えてくれますがデメリットも存在します。利用するときは常にリスクと隣合わせであることを再認識すべきです。

悪用された際リスクが大きい機能も

Facebookには「タグ付け」と呼ばれる機能があります。コミュニケーションが広がる利点もありますがその反面、プライバシーの侵害にもなり得るので注意が必要です。

タグ付け機能

Facebookに投稿した写真に「タグ」をつける機能があります。タグには通常友人の名前を付けますが、名前を使われた人のタイムラインにも写真が投稿されます。そしてFacebookで写真を見た人は名前をクリックするだけでタグ付けされた人のタイムラインへアクセスできます。しかしここで問題が起きます。そう、プライバシーの問題です。知らない間に友人にタグ付けされることによって他人に見られたくない写真まで拡散

してしまう恐れがあるのです。
タグ付けを防ぐ手段はない

タグ付けは事前に相手の許可をとってから行うのがマナーとなっていますが、知らぬ間にタグ付けされて、トラブルになる事例も少なくありません。居場所を知られたり、最悪の場合だと飲み会等で羽目を外した写真等、悪ふざけの写真が原因で就職する予定の会社の内定を取り消される事態にもなり兼ねません。また悪いことに現状ではタグ付けを防ぐ手立てはないのです。かろうじて自分のタイムラインにタグ付けされた投稿を表示させない方法はあるものの、投稿者が公開していれば拡散する可能性は依然として残ります。タグ付けによるトラブルを防ぐには事前に承諾を得ることや適切な内容か考えてから投稿することが重要ですが、むやみに写真をアップロードしないように心掛けることが一番の策と言えるでしょう。

Facebookの退会方法

この様なリスクの存在やFacebookでの人間関係が煩わしくなった等の理由でFacebookを使いたくないと思う人もいるでしょう。しかしアカウントの削除方法は非常に分かりにくく、その為に退会に踏み切れないでいる人も多くいます。ここでは退会方法を解説していきます。

アカウント設定メニューからは“削除”はできない

インターネットを使い慣れている人程こうした手続きはアカウント設定関連のページから行うと考えがちですがFacebookの場合アカウント設定メニューからは利用解除、つまり利用の“一時停止”にとどまり完全な「削除」はできません。「ヘルプセンター」から「アカウントの利用解除と削除の違いは何ですか。」へ進み「アカウント削除」をクリックすることで退会できます。

退会すると復旧できない

退会してから14日以内にログインすれば取り消し可能ですが、それ以降だと完全にアカウントが削除され蓄積してきた投稿や写真、友達、趣味・関心等のデータは削除されます。一度退会が完了するとそれらの情報を復旧することはできません。勿論それ以降アカウントが検出されることはないですが、友達に送ったメッセージや写真等の投稿は残存します。
Facebookは他のSNSと違い実名制です。それため特有のメリットも多いのですが、その一方で様々なリスクも伴うことを忘れてはいけません。また他人への配慮やマナーも大切です。個人情報の流出は慎重に、賢く利用するように心がけましょう。

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