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  • 2017年03月28日 | 9,566view

電子掲示板にもマナーやルールが必要。誹謗中傷に注意!

掲示板

私達が普段、何の気なしに使用している“電子掲示板”。匿名性と誰でも自由に利用できる手軽さを持ち合わせる便利なツールですが、一方で注意しなければならないこともあります。そこで今回は電子掲示板の仕組みから、効果的な使途や用語の意味、安全に利用する為のポイントまで、様々な観点から具体的に解説していきます。

電子掲示板とは

電子掲示板とはコンピュータネットワークを使用した環境で、記事を書き込んだり、閲覧したり、コメントを付けられる様にした仕組みの総称です。単に「掲示板」と呼んだりBBS(Bulletin Board System)と呼んだりすることもあります。

コミュニティーツールとして機能する電子掲示板

電子掲示板はパソコンが普及する以前の1990年代前半には、主流のインターネット通信サービスの一つでした。近年でも電子掲示板はコミュニティーツールとして様々な場面で用いられ、書き込みは“スレッド”や“レス”とも呼ばれます。

様々な形態の電子掲示板がある

一口に電子掲示板と言っても、個人が経営するブログや企業内に限定したもの等小規模のものから、2チャンネルの様に多数の電子掲示板を集めてwebサイトにした大規模なもの等様々な種類があります。大規模なものでは社会的な問題に発展することもある為、投稿内容には気を付けなければなりません。

メリットもあるがデメリットも多い

電子掲示板は誰でも利用可能なので、共有情報のソースとして役立つことに加えて、途中から来訪したユーザーも遡って情報を閲覧できるといったメリットもあります。しかしその一方で、匿名で書き込みが可能であることから誹謗中傷やイタズラ等悪意のある投稿も多いですし、文字のみでのやり取りとなる為ユーザー間で誤解も生じやすく、トラブルに発展するケースもある等のデメリットもあるのです。

電子掲示板の仕組み

私達が日頃何気なく利用している電子掲示板ですが、実はインターネットの性質をうまく利用することで、ユーザーに便利な仕組みを実現しています。

表示形式は2通り

また、電子掲示板の表示形式は「伝言板型」と「ツリー型」に大別されます。前者は駅の伝言板の様な使い方が可能で、書き込まれたメッセージは順番に表示されます。後者は話題ごとにまとまりを分けて表示する形式で、特定のテーマについて議論する場合に適しています。それぞれのメッセージに対して返信することで“ツリー型に”スレッドが表示されます。元の投稿と返事の投稿との関係が木の枝の形に例えられ、ツリー型と名付けられているのです。

サーバーを介すことで常に最新のメッセージが表示される

電子掲示板はwebサーバーを介してやり取りがなされます。webサーバーに保管されているデータを利用することで常にアップデートされたメッセージを表示できる仕組みになっていて、ユーザーが書き込みをするとメッセージがサーバーに追加され、別のユーザーが電子掲示板を訪問した際は新たなメッセージが追加された状態で表示されるのです。この仕組みによりwebサイトの内容が常に最新のデータに自動更新されます。

気持ちよく電子掲示板を利用する為に

電子掲示板では、面識のない人とも文字だけで気軽にメッセージのやり取りができます。しかし、だからこそ最低限のマナーは守る必要があるのです。

インターネット上のやり取りでは“ネチケット”が重要

電子掲示板を利用する際は、不特定多数のユーザーが自分の発言を閲覧することを念頭において書き込む必要があります。インターネット上のマナーは“ネチケット”とも呼ばれ、匿名でやり取りが行われる電子掲示板では特に重要と言えます。

挨拶やお礼も欠かさないことが大事

現実社会では礼儀正しくても、電子掲示板のマナーに無関心な人が多いのが事実です。ネット上でもやはり礼儀は必要です。丁寧な言葉使いを心がけ、良識ある投稿をしましょう。また、簡単な自己紹介等の挨拶やお礼も大切です。特に質問や問い合わせ専用の掲示板では、忘れずに回答をくれた人へのお礼を入れるのが礼儀です。略語に関しては地域や年代が違えば通じないこともあるので、避ける方がようでしょう。顔が見えないからと言って礼儀をおざなりにしなことが大切なのです。

電子掲示板特有のマナーがある

マナーに反する書き込みは批判されるだけでなく、度が過ぎると「荒らし」とみなされ投稿禁止措置を受けることがあります。また電子掲示板を利用した悪徳商法等の犯罪行為や猥褻な画像や文書の投稿等はもちろんのこと、プライバシーへの配慮も欠かしてはなりません。電子掲示板特有のマナーとしては、他人の書き込みに対して返信をする際は引用であることを示す為に引用部分の行頭に「>」等の記号をつける、誤字脱字の指摘はさり気なくする等が挙げられます。また、質問サイトであっても必ず返答を貰えるわけではないので、返信を急かしたりしないようにしましょう。

内容をよく考えてから書き込もう

互いを深く知らないインターネット上のやり取りでは、図らずも他人を傷付けてしまうことはよくあります。相手がいてこその電子掲示板ですので、書き込む内容をよく考えてから投稿することが大切です。

掲示板ごとにルールが異なる

電子掲示板ではサイトごとにルールが異なる場合があります。そのため事前に掲示板の注意書きを確認し、それを踏まえた上で、雰囲気を壊さないように書き込みをすることが大切です。また、大抵の場合問い合わせ専用フォームがあるので、質問や伝えたいことがある際にはメッセージを入力することでサイト管理者と連絡を取ることができます。

投稿を削除できる「キャンセル」機能も

投稿した者に悪意はなくても、他人を傷付けてしまうことはあります。一旦書き込んだ投稿でも投稿者や管理者が削除できる「キャンセル」機能が備わっていることが多いですが、掲示板ごとに細かな仕様が異なります。また削除に時間がかかったり削除されないケースもあるので、如何なる場合も投稿すべき内容かよく考えてから書き込む必要があります。

電子掲示板を安心して使用する為に

電子掲示板は誰でも自由に利用できるが故に、悪質な書き込みや誹謗中傷が投稿されることも少なくありません。時に重大なトラブルに発展するケースもある為、身を守るための施策を講じる必要もあるのです。

電子掲示板の書き込みがトラブルに発展するケースも少なくない

匿名でのやり取りが可能な電子掲示板では、不特定多数の人と繋がることになります。しかしそれゆえに、予想だにしないトラブルに発展するケースもあるので気を付けなければなりません。

子供の電子掲示板でのやり取りを見守ることも大切

近年、少年が電子掲示板に書き込んだ内容が原因で犯罪に巻き込まれるケースが多発しています。子供のプライバシーに配慮することも大切ですが、親がインターネットの危険性や注意すべきことを言い聞かせ、場合によっては子供が電子掲示板でどんなやり取りをしているのか確認することも必要です。

情報を鵜呑みにしないこと

インターネット上の情報は信憑性に乏しいものも多いですが、殊に誰にでも匿名で簡単に書き込み可能な電子掲示板では、責任感のない投稿内容になりがちです。某企業が管理する電子掲示板が、不正確な情報を掲載したとして次々に閉鎖された事件は記憶に新しいですが、正確な情報を投稿することを目的しないユーザーも多く、電子掲示板での情報を鵜呑みにするのは危険と言えます。

セキュリティ対策を万全に

PCが遠隔操作され、本人が知らない間に電子掲示板に犯行予告や脅迫文等の書き込みがされた事件が数年前にありました。しかしこの様なサイバー犯罪は他人事ではなく、インターネットユーザーなら誰しもが巻き込まれる可能性があるのです。こうした乗っ取り事件はユーザーがオンラインソフトをダウンロードして遠隔操作型のウィルスに感染することが発端となるケースが多く、セキュリティソフトを最新の状態に保つことが大切です。また無料だからといってインターネット上のソフトを安易にダウンロードしたり、知らない相手から送られてきたメールの添付ファイルを軽率に開くことも避けましょう。

スパムに気を付けよう

インターネット上では、広告や勧誘の為に受信者の意図を無視して無意味なメッセージが無差別かつ大量に送信されることがあります。この行為を“スパム”と呼び、スパムによって様々な害が生じるので注意が必要です。

スパムは様々な害を引き起こす

スパムは、主にロボットがwebサイトや掲示板のURL等のアドレス情報を大量に収集する仕組みで自動送信されます。そのため最初は数少ないスパムでも、気が付いたときには掲示板が埋め尽くされるまでになっていることもあります。こうなると、来訪者には管理が行き届いていない掲示板と見做され、ユーザーが離れていくことに繋がり兼ねません。そればかりか、あまりに大量のスパムが送られるとサーバーに負荷がかかり、動作が不安定になったり、場合によっては掲示板がダウンして利用できなくなるケースさえあるのです。

あらかじめ対策を

スパム対策として、まず掲示板の名前を変更することが挙げられます。海外のアドレスからの投稿を拒否するのも効果的なスパム対策と言えます。またスパムの目的は主に宣伝であり、ほとんどのスパムにはURLが入っている為、URLの書き込みができない設定にすることも有効です。但し、スパム対策をする場合にはユーザーにあらかじめ知らせておくのを忘れないようにしましょう。

電子掲示板は誰にでも利用可能です。しかしその性質故に悪質な書き込みや誹謗中傷がされたり、誤った情報が掲載されることも少なくありません。それぞれのユーザーがモラルを持ち秩序を保つように心がけることが大切です。

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