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ネット誹謗中傷の対策

  • 2017年02月21日 | 2,001view

掲示板の運営会社(運営者)を調べる方法|連絡先や住所が分からない場合

掲示板への誹謗中傷

インターネット掲示板には誰もが匿名で書き込みができることから、誹謗中傷による風評被害が絶えません。掲示板の管理者に書き込みの削除を依頼したくても、管理者が誰かわからないこともあります。その場合はドメインなどから管理者を割り出すことができるツール「Whois」を使って、掲示板の管理者やサーバー管理者を特定することが可能です。

ネット掲示板の誹謗中傷書き込みは迅速に削除依頼をしよう

インターネット掲示板は誰でも匿名で書き込みができるものです。インターネットが発達するにつれ、その匿名性を利用して特定のだれかを誹謗中傷する書き込みも目立つようになってきました。

掲示板の運営会社(運営者)は?誰に削除依頼をするか

特に2ちゃんねるなどの巨大掲示板に一度悪評が書き込まれると、他の掲示板に転載されたりして、あっという間にネット上に拡散してしまいます。そのため、一刻も早く書き込みを削除する必要がありますが、その場合はどこの誰に削除依頼をすればよいのでしょうか。

発信者

削除を要求する相手として最初に思いつくのが発信者だと思われます。しかし、投稿した時点で著作権が掲示板の管理者に移転するため、発信者自身も削除できなくなる場合もあり、その点に留意しておくことが必要です。

検索エンジン

ネット上にある特定の情報にたどり着こうとするときには、検索エンジンを利用するのが一般的です。そのため、検索エンジンの検索結果から書き込み内容を削除することもある程度効果があります。しかし、ネットに情報が残っている限りは誰でも見られる状態には変わりないので、根本的な解決になるとは言えないでしょう。

サイト管理者・インターネットサービスプロバイダ

「発信者以外で情報の削除が可能な者」として候補にあがるのが、サイト管理者やインターネットサービスプロバイダ(以下「ISP」)です。発信者に直接削除を求めるよりも効果が高いことから、過去の判例でもこれらの者に削除を命じる判決が多く出ています。

掲示板運営会社(運営者)の情報をサイト内でチェック

掲示板の管理者や運営会社への削除依頼を検討するときは、まずそのサイトの中に管理者や運営会社などに関する記載があるかどうかを調べます。大抵ページの下部や上部の隅のほうにあるので、よく探してみましょう。

一般的には掲示板に管理者(運営者)の記載がある

掲示板の中に「運営会社」「管理人について」「about us」などの記載があるので、そこをクリックすると掲示板の管理者や運営会社(以下「管理者など」)についての情報を見ることができるようになっています。書き込みの削除をしてほしいときはまずそこに連絡することよいでしょう。

掲示板に書き込まれた誹謗中傷の削除対応には利用規約を参照

掲示板の管理者などが削除依頼に対してどのように対応しているのか、利用規約などをよく読んで事前に把握しておくことが大切です。中には削除依頼の内容を公開するところもあり、そのようなところに安易に依頼をするのはかえって危険と言えます。そのため、ネット問題に強い弁護士にあらかじめ相談した上で依頼するほうがよいでしょう。

掲示板管理者の連絡先・住所がわからない場合

最近では、掲示板の管理者などの記載がなく、削除依頼をしようにも連絡先がわからないケースが増えています。そのようなときは、どのようにして管理者などの情報を得ればよいのでしょうか。

管理者がわからないときは「Whois」で調べる

掲示板の管理者などの正体がわからないときは、IPアドレスやドメイン名から登録者や登録組織を検索できるサービス「Whois」を利用して調べることができます。誰でも使用することができるので、一度試しに使ってみるとよいでしょう。

「Whois」って何?

Whoisとは、ネットワーク上の技術的な問題が起こったときや新しいドメインを作成するために同一または類似のドメインを探したいとき、ドメイン名や商標に関するトラブルを自律的に解決したいときに必要な情報を提供するサービスのことを言います。

Whoisでわかる情報とは

Whois検索をすると、以下のような情報が得られます。(※1)

  • 登録ドメイン名とそのネームサーバ
  • ドメイン名の登録年月日・有効期限・名前(ne.jpドメイン名についてはネットワークサービスの名前)
  • 技術的な連絡の担当者の名前、所属組織名、電子メールアドレス、電話番号(属性型・地域型JPドメイン名の場合)
  • 登録に関する連絡の担当者の名前、所属組織名、電子メールアドレス(属性型・地域型JPドメイン名の場合)

現在利用できるサービス

現在、日本でWhois検索サービスを提供している企業は以下の3つです。それぞれのサイトに一長一短があるので、実際に使ってみて比較するのがよいでしょう。

  1. 株式会社日本レジストリサービス
  2. 合資会社アスカネットワークサービス
  3. アグスネット株式会社

使い方

検索窓にドメイン名などを入れて「検索」ボタンをクリックします。すると、登録者名(Registrant Name)や所属組織、所在地、サーバーの情報を簡単に知ることができます。また、aguseではサーバーの管理者についても詳細を知ることが可能です。

ドメイン情報だけでサイト管理者が判明するとは限らない

Whoisサービスで検索しても登録者名が「Whois Privacy Protection Service by VALUE-DOMAIN」などとなっていて、具体的な名前を表示しないサイトもあります。その際でも、サーバーの管理者はわかるようになっているので、削除依頼をする際にはそちらに依頼しましょう。

掲示板運営会社(運営者)に削除依頼をする手順

管理者などが判明したら、具体的な削除依頼手続きに入ります。削除依頼をする方法は大きく分けて、①専用フォームやメールを使用する②ガイドラインに則って行う③裁判所に仮処分の申立てを行う、の3つです。①→②→③と進むにしたがって難易度が上がります。

専用フォーム・メールの場合

手っ取り早くかつ自力でできるのが、専用フォームやメールでの削除依頼です。一番手軽にできる方法ではありますが、一個人が任意で行うため、必ずしも削除に対応してもらえるとは限らないところがデメリットとなります。

依頼内容に記載すべき事項とは

フォーム内やメールには、削除を依頼したい旨と以下のことを記載する必要があります。

  • 氏名
  • 連絡先のメールアドレス
  • 削除してほしい書き込みのあるURLと書き込み内容
  • 削除してほしい理由

掲示板の削除依頼時に注意したいこと

削除依頼をするときに、一刻も早く削除してほしいあまりに「削除しなければ法的手段に打って出る」と脅迫めいたメールを管理者などに送り付ける人がいます。しかし、掲示板の管理者も一人の人間なので、突然そのようなメールを受け取れば気分の良くないものです。削除依頼をするときには落ち着いて言葉を選びながら丁寧に行うのが、管理者などに迅速に対応してもらえるコツです。

プロバイダ責任制限法ガイドラインに則って削除依頼する場合

プロバイダ責任制限法のガイドラインに則って、送信防止措置依頼書を送付することで削除を依頼することもできます。具体的な手続き方法について見ていきましょう。

送信防止措置依頼書を作成する

プロバイダ責任制限法ガイドラインでは、ネット上で権利侵害があったときにサイト管理者などに侵害情報の送信を防止する措置を求めることができるとされています。そのため、ネット上で権利を侵害された者は、情報送信防止措置依頼書をサイト管理者に送ることで削除依頼を行うことが可能です。

管理者などが発信者に任意で照会

管理者などは、送信防止措置依頼書を受け取って事実確認をした後、発信者に対して任意で削除してよいかどうかを照会します。ただし、照会は義務付けられているわけではないため、照会手続をしなくても「権利が不当に侵害されていると信じるに足りる相当の理由」があれば削除してもらえるケースもあります。

掲示板の削除の仮処分申立てをする場合

送信防止措置依頼でも削除に応じてもらえない場合は、裁判所に削除の仮処分を申立てることになります。誹謗中傷の書き込みは一刻も早い削除が望まれるため、判決より早く結論が出る仮処分を利用するのが良いでしょう。

権利侵害を申し立てる

仮処分を申立てる際には、人格権や著作権侵害による削除請求権を満たす必要があります。そのため、法律や判例に基づきどのような権利侵害がされているか、なぜ削除が必要なのかについて申立書に記載をして裁判所に提出します。所定の手続きを経て、供託金を納めると仮処分の決定が得られます。

裁判より早く結論が出る

判決だと通常数か月~1年も待たなければなりませんが、仮処分の場合は1~2か月,
早ければ1~2週間で結論が出ます。その上、仮処分は裁判所を介する手続きであることからある程度強制力を持つため、仮処分の決定が得られるとほぼ確実に削除してもらうことが可能です。

書き込みひとつ削除をするだけでも、まず管理者を割り出すところから始めて、所定の手続きをし、削除に応じてもらえない場合は法的手段に打って出る、という複雑なプロセスを踏まなければなりません。そのため、掲示板の管理人などに削除を依頼するときには、ネット問題に詳しい弁護士に相談して対処するのがベストでしょう。

(※1)株式会社日本レジストリサービス(JPRS)「Whoisとは」

ネット誹謗中傷問題に強い弁護士事務所

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