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  • 2017年03月14日 | 2,005view

ウェブマスターツールとは何か?検索上位表示のためのSEO対策

ウェブマスターツール

“ウェブマスターツール”は効率的なサイト運営に役立つツールで、多くの人が利用しています。しかし、便利だと聞いたことはあるけれど何だかとても難しそう、と使用を躊躇している人も多いのではないのでしょうか。そこで今回はウェブマスターツールの使い方や、効果を最大限に引き出すポイントを具体的に解説していきます。

ウェブマスターツールとは

“ウェブマスターツール”とは検索エンジンが提供するwebサイトの管理者向けのツールのことです。ウェブマスターツールには、サイトの運営や管理に役立つ様々な機能が備わっています。ここではGoogle社のGoogleウェブマスターツールを中心に解説します。

ウェブマスターツールできることは

ウェブマスターツールに登録すると、自分のサイトが Google にどの様に認識されるか等の現状を確認し、検索結果でのサイトのパフォーマンスを最適化できます。登録にはGoogleのアカウントが必要です。

「検索トラフィック」で表示されたリンク情報からアクセス状況を把握できる

ウェブマスターツールにログインするとメニューを選択する画面が表示されます。その中の「検索トラフィック」メニューでは様々なリンク情報が分かります。まず「サイトへのリンク」の項目でサイトへのアクセス状況を把握できます。「サイトへのリンク」で表示されるデータの一つに“総リンク数”があり、リンクの総数が確認し、次に“リンク数の最も多いリンク元”ではサイトのURLの一覧がリンク数に応じて昇順で表示されます。表示されているURLをクリックするとそのリンクが向かっているのはサイト内のどのページか、またリンクは何本かを把握できます。更に“最も多くリンクされているコンテンツ”の項目ではサイト内のページがリンク数に応じて表示され、「内部リンク」ではサイト内の各ページから受ける内部リンクの総数を確認できるのです。

検索エンジンからのメッセージを確認できる

ウェブマスターツールには問題があった際に通知してくれる機能もあります。「新しい重要メッセージ」の画面ではGoogleからのサイトに関する通知が表示されますが、メッセージが届くのはハッキングやペナルティーの発覚等大きな影響が懸念される際の警告や、ウイルスの検出を知らせるメッセージですので、こまめにチェックしておくことが大切です。

クロールエラーは要確認

インターネット上には文書や画像等を周期的に取得(クロール)し、自動的にデータベース化する「クローラー」と呼ばれるプログラムが存在します。「クロールエラー」では「404エラー(未検出)」等、クローラーが取得できなかったページを検知してくれます。クロールエラーの原因はいくつかありますが、リンクの設置ミス等によるリンク切れのエラーの表示は、サイト管理者だけでなく情報を収集する検索エンジン側にも役立つ機能と言えます。

グーグルアナリティクスとの違い

ウェブマスターツールと似た機能を持つツールに解析ツール「グーグルアナリティクス」があります。グーグルアナリティクスではサイトへのユーザーのアクセス状況等は分かるものの、サイトの問題点を把握することはできない点がGoogleウェブマスターツールとの違いです。尚、機能に変わりはありませんがGoogleウェブマスターツールは2015年に“サーチコンソール”へ名称を変更しました。

サイト分析ができる「検索アナリティクス」

ウェブマスターツールの重要な項目の一つが検索トラフィック内の「検索アナリティクス」です。検索アナリティクスでは自分のサイトの状況が表示され、サイトの分析ができるのです。

アクセス数やキーワード情報を把握できる

検索アナリティクスで表示される「クリック数」はサイトがクリックされた数を、「表示回数」は検索結果として表示された回数を表します。共に高い数値を示していれば、ユーザーのニーズに合ったコンテンツを提供できていると言えます。「検索キーワード」では検索されたキーワードを表示回数順に表示し、実際に検索に使われたキーワードを把握できます。

数値だけでは一喜一憂できない項目も

「平均掲載順位」では検索結果として表示された順位の平均を表します。しかしこの順位が高ければよいというものではありません。なぜなら、これは“表示された”順位を示す項目であって“クリック”された順位を示すものではないからです。すなわち、平均掲載順位が高くても実際にはさほどアクセスがないこともあるのです。

ウェブマスターツールは検索順位を上げる為のツール

ウェブマスターツールを利用すれば容易にクリック数や問題点等を認知できます。そもそもサイトの状況を把握するのは、アクセス数を集める、即ち検索上位に表示させるためですから、ウェブマスターツールを理解するには、検索上位に表示される為のポイントも知っておくべきと言えます。

検索上位に表示させる為の“SEO対策”になる

SEOは検索エンジン最適化を意味する語で、検索上位に表示させる施策の総称です。業者に依頼する方法もありますが、要点を抑えれば自分でSEO対策行うことも可能です。その際、重要になるのがウェブマスターツールなのです。

ウェブマスターツールから得た情報をサイト運営に活かそう

ウェブマスターツールを導入すれば自動的にサイトが上位に表示される訳ではありません。ウェブマスターツールから得た情報をwebサイトの運営に“活用”することがSEO対策に役立つのです。例えば、検索アナリティス内の「平均掲載順位」が示す値が高いのにも拘らず「クリック数」が少ないケースでは、使用しているキーワードが効果的でない可能性があります。その場合は分かり易いタイトルに替える等して、ユーザーが一目でサイトのコンテンツを把握できる様にすることが重要なのです。

サイトマップでGoogleに情報伝達できる

ウェブマスターツールからの情報を受動的に利用するだけでなく、サイト管理者側からアクションを起こす方法もあります。その内の一つがサイトマップの作成や送信、削除ができる「サイトマップ」を利用することです。サイトマップはサイト内の目次の様な機能を持ちWebサイトの構造の把握に役立つページです。サイトマップがなくてもクロールされますが、サイトマップを送信してサイトの構造をGoogleに伝えることは、クロールの頻度や処理の改善に役立ち、SEOで有利に働くのです。

キーワードの選定が重要

インターネットは検索窓に語句を入力するところから始まります。そのため、キーワード選びはアクセス数にダイレクトに影響を及ぼす、非常に重要なポイントと言えます。

自分で考える

自分が検索するとしたらどんなキーワードを使うか、またどんなタイトルのサイトをクリックするか等、ユーザーの立場に立って考えることでアクセス数を集めるキーワードを選ぶことができるでしょう。また検索語句を入力した時にキーワードの候補を表示してくれる“サジェスト機能”や、検索上位に表示されるページのキーワードの傾向を参考にするのも有効です。

キーワードプランナーを使って分析する

そうは言ってもなかなか自分で考えるのは難しいと感じる場合はGoogleの“キーワードプランナー”を使うと良いでしょう。キーワードを選ぶ際は、どれくらい検索されているキーワードなのか分析することが重要ですが、キーワードプランナーにはキーワードの統計解析機能があり、非常に効果的なキーワードを選定できます。

ウェブマスターツールを駆使しよう

ウェブマスターツールは実に奥が深いツールです。効力を最大限に引き出す為には、あらゆる機能を状況に応じて、その都度使いこなす必要があります。

使用頻度の低い機能も使う

Googleウェブマスターツールには実に様々機能があります。中には使用頻度は低いものの、重要な機能もあり、それも使いこなすことで思いのままのサイト運営ができるのです。

時にはサイト構造の調整も必要

どんなサイトでも内部リンクが集まるページは、重要度の高いページです。ウェブマスターツールでも、検索トラフィックの「内部リンク」の項目は、サイトの担当者が管理できる唯一の項目であり非常に大切と言えます。例えばプライバシーポリシーや規約等、形式上必要ではあるものの、便宜上は不要といった重要でないページにリンクが集まっている場合には内部リンクを調整しサイト構造の改善を行う必要があります。

サイトの登録要請をすることも可能

「Fetch as Google」の項目では、任意のページをGoogleにインデックス(登録)要求する事が可能です。サイトにページを追加したり、内容を更新しても、クローラーがコンテンツを来訪しない限り、検索結果には反映されません。より早く検索結果に表示させたい場合は、「Fetch as Google」でインデックス要求を行うと良いでしょう。

安心してサイト運営をする為に

インターネット上では秩序を保つ為にルールが設けられています。サイト管理者として違反行為をしないことは勿論、第三者からサイトを守る姿勢も大切です。

ペナルティーに気を付けよう

違反をするとペナルティーを受けることがあります。対象となる行為は、無闇に広告のリンクを載せたりキーワードを過剰に繰り返すこと等様々で、ペナルティーを受けるとサイトの検索順位が下がったり、場合によってはインデックスから削除されることもあります。多くのケースでは警告された箇所を改善すればペナルティーを解除できますが、SEO対策だけに捉われず、コンテンツの質の向上も怠らないことが重要です。

被リンクを解除する方法も

また、サイトを守る為に“被リンク”を解除する方法もあります。被リンクとは他のサイトから自分のサイトに向けられたリンクのことで、通常はSEOには好都合ですが、中にはいかがわしいサイトや、ネガティブな掲示板サイトからのリンク等リスクを伴うものも存在するのです。その様な被リンクを解除する為に、Googleはリンク否認機能を提供しています。リンク否認ページにアクセスすると、解除したい被リンクのURLが求められるので、画面の指示通りに進むと否認設定ができます。

難解な専門用語や仕組みを理解しなければ使いこなすことはできない、とウェブマスターツールを利用に尻込みする人も多いでしょう。しかしウェブマスターツールは一度覚えてしまえば、SEO対策を無料でできる、サイト管理者の強い味方となるツールなのです。

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